さんかくの部屋

アニメ、ゲーム、ミステリ感想、二次創作多めの雑多ブログです。最近は、まどか☆マギカ、マギアレコードばっかりですがよろしくです。

【scene0】film2.DAY10.11感想(ネタバレあり)

こんばんは、さんかくです。scene0…ほんと面白いです。

 

はじまる前は不安もいっぱいでした。原作スキーなので後付けにならないか、とか今までの話が覆されるのは嫌だなあとか諸々…ですが、はじまった途端それが杞憂だったことに気づいて今では歓喜しております。あのOP、一新されたUI(特にテキストウインドウ)そして何よりストーリー…!ほんと本編はもちろんのことボイスドラマ、スピンオフ等派生作品すべてをしっかり読み込んで作っているなあと感じます。一つ一つの台詞、シーン、全てが本編と繋がっているような感覚、情報量の多さに今はただ耽溺しきっているさんかくです。難点は今の所ただひとつストーリー解放アイテムが少なすぎることだけ…

 

さてさて感想ですが、超個人的主観で好き勝手書いてます。また私がほむさやスキーということもあって、隙あらばほむさや語りになりますので、苦手な方は回避ください。そしてばっちこいな方はよろしくお願いします!

 

今回読み進めていくうちに、ああ、さやかってこういう子だった!忘れてた!と思わず心で叫んでしまいました。私は本編当時からさやかスキーなんですが、円環さやかに見慣れていて、彼女の『心を許した相手には激甘で、そうでない相手には警戒&キツイ』という部分をすっかり忘れていたんですよね。いつの間にか幼馴染と仲良くなっている転校生(メガほむ)、そして以前よりも付き合いが悪くなった幼馴染、そりゃあ寂しくもなるでしょう。そして明らかに「何かを隠している」転校生…。さやかのほむらに対する「転校生」という呼称はある意味ワンクッションなんでしょうね、身内にはまだいれない、警戒状態…観察中というか。ここでも謎の転校生と称していて、本編でも「転校生」呼びと一貫している所がまたぶれてないなあと。もちろん警戒だけでなく、興味も非常に持っているとは思います。今回ここではそれほどではありませんが、本編やfilm1では「萌えか?そこが萌えなのか?」と叫んでいるシーンもあるし、状況がもっと違っていれば仲良くもなれたはずなんです。ただ他のメンバーと比べてもその機会がなかなか訪れないという…

 

そしてその原因が「まどか」なんですよね。

 

本編ではほむらがまどか一辺倒だったのがこちらではさやかの方がまどか一辺倒で、「さやか、めっちゃまどかのこと好きじゃん!」と思わず心で叫びました。仁美に指摘されているように嫉妬や寂しさも絶対あると思うんですよね、でもそれ以上にまどかのことをとてもとても大切に思っている…まさか契約していないさやかを見ることになるとは思いませんでしたが、それよりもまさかマミさんにまでまどかの為に吠えるさやかを見ることになるとは!まどかが魔法少女で魔女と戦うことに対してものすごく危機感を覚えているさやか。マミさんが部活のコーチさながら私が責任を持って見守ります的に説明するのに対し、さやかはまさにまどかの保護者的な反応で。ああ、さやかにとってまどかは幼馴染であり、庇護の対象でもあるのだなあと感じました。(もちろん庇護の対象であると同時に実はまどかの方に守られているわけでもありますが)

 

思い込みが激しく、状況もわかっていないさやかがマミさんやほむらに怒りをぶつける様はただ一方的に喧嘩を売ってくる少女に見えないこともないですが、でもまどかにとってはさやかの自分に対する強い好意や友情はここで強く伝わったと思っています。

 

あの子はね思い込みが激しくて、意地っ張りで、結構すぐ人と喧嘩しちゃったり

でもね、すっごくいい子なの

優しくて勇気があって、誰かのためと思ったらがんばり過ぎちゃって

 

これはアニメ本編5話で、まどかがさやかのことを語った時の台詞ですが、まさにこれが今回のシーンにあてはまるし、まどかの気持ちもそうだったのだと思っています。ほんとまどさやはもう…互いに互いのこと思っているんですよね。余談ですが、ここでアニレコ二期1話のまどかを思い出しました。さやかにわかった上で無理を言うまどか、絶対さやかなら言う通りにすると知っていて…のちにさやかに「ずるいよね、そう言われたらやるしかないじゃん」と言われ嬉しそうに微笑むまどか。そう…まどかは無自覚ながらもさやかがこんな人とわかった上で甘えているんですよね、互いに持ちつ持たれつですが、一枚彼女が上手な気がします。

 

さて、次にメガほむですが、この子もほんといい子なんですよね。ものすごくまどかと仲睦まじくしていてまだ口下手だけど頑張って交流しようとしている。どうにもさやかとだけは上手くいきませんが…これは宿命的な何かでしょうか、ほむさやスキーなさんかくにとってはちと辛いですが…でも今回さやかを守ろうと必死になっていたほむらを見てめっちゃ嬉しかったですねえ、やっぱり皆のことも好きで大事なんですよね(泣)なのに上手く伝わらない…(悲劇が何層にも重ねられていく物語…いつかは希望に塗り替えられて欲しいものです。)今回はほむら側は結構穏健なんですが、やはり焦りがあってさやかには上手く伝わらず…さやかの方が結構強気で見ていて辛いものがありました。でも気づいたのが、のちの…本編10話でのほむらに対するさやかの台詞

 

いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。

何度巻き込まれそうになった事か

 

ここの物言い結構きつくて、最初、あれさやかなんでそこまでほむらにあたりがキツイの?と思ってたんですよね。(クーほむとのギスギスシーンは大好物でしたが、気が弱いメガほむとのギスギスシーンは見ていて辛くなります)ですが、scene0の今回のさやかがほむらに対して警戒の念(そして寂しさと嫉妬)を抱いた話を読んでめっちゃ納得しました。ああ、この時と同じ感情なんだろうなと…scene0補完が上手すぎる!

 

その後、本編ではクーほむになってしまい、さやかとは殺伐空間を生み出す仲になってしまいますが、そうかあこういう経緯もあったのかとしみじみしましたねぇ。結局ほむらとさやか二人ともまどかをすごい想っていて、それ故にすれ違っているんですよね。今回の話でそれを再認識できました。

 

ここからは余談になりますが、このまどかを想いながらも考え方の違いからすれ違う二人…これが明瞭になるのが叛逆のラスト近くの二人の対峙シーンだと思います。まどかの為に彼女を引き裂いたほむら、まどかが必死に望んだことを本人の意思に関係なく奪ったほむらに怒るさやか…二人とも心底まどかのことが好きでまどかの為を思って行動している。それなのにこのすれ違い。このあたり…ここからは超妄想なので見逃して欲しいのですが、子供に対する教育方針の違いで争う夫婦みたいな感じもします。あちらも結構価値観の違いで結着がつかない場合が多いような気が…あと全てを知った後のさやかの「転校生」には以前よりも優しい響きが含まれていたようにも思えます。

 

今後廻天でどうなるか楽しみではありますが、まずはscene0という新たな補完のストーリーで二人の関係がどうなるか見守りたいと思っています。

 

ではでは今回はこの辺で、お読み頂きありがとうございました。

                          

                              さんかく