さんかくの部屋

アニメ、ゲーム、ミステリ感想、二次創作多めの雑多ブログです。最近は、まどか☆マギカ、マギアレコードばっかりですがよろしくです。

そこには愛があった!『翔んで埼玉』(ネタばれあり注意!)

明け方近くにこんばんは、小生です。

2月22日より公開された映画『翔んで埼玉』観てまいりました。いやもう、控えめに言って最高でした。

 

最初から最後エンドロールまで終始笑い続けた(しかも笑いすぎて泣き笑い状態)映画は生まれて初めてです。

 

そして、邦画を映画館で観たのは中学生以来です。

 

そしてまたなんと、映画館に足を運んだのは、2013年に公開された『魔法少女まどか☆マギカ叛逆の物語』以来です(←ここ重要)

 

以下ネタバレありますので、注意ください、

それでも読んでやるという方だけどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

何がすごいって、この筋金入りのアニメオタクで、邦画はほとんど観ない小生を予告編だけで映画館に足を運ばせたことです。本当に久しぶりに「映画を見たい」という衝動に駆り立ててくれた作品でした。まずタイトルの『翔んで埼玉』この、どこかハイセンス(誉めてます)なネーミングを最初に見て「え、ナニそれ?」と興味を持ったのが始まりで、そこからGACKTやら京本政樹のビジュアルを見て、「なんなんだこの映画?」と今までに見た事の無い世界に連れて行ってくれそうな期待感MAXになり、気が付いたら映画館に足を運んでいました。そう、胃袋ならず心を掴まれてしまったのだ。

 

もうひとつ興味を引いたのは、原作があの『パタリロ』の魔夜峰央だということ。小生リアルタイムで『パタリロ』のアニメを観たことがあるのだが、その世界観が当時は理解できる年齢ではなかったので、「は?これすっげー美人だけど男なの?あれ、相手も男??」と意味不明だとバッサリ切り捨てた恥ずかしい歴史がある。だがそれ以来どこか『パタリロ』は心の隅に残っていて。そして驚くことだが、作者が男性だということもこの映画で気づいたのだ(笑)いやはや、なんとも驚きで、てっきり女性の漫画家だと思っていた。あの耽美的な絵や趣向で、だがそれも小生の偏見だったのだ。目からウロコでした(反省)・・・いやいい勉強になった。この映画での一番の収穫かもしれません。

 

映画はもう導入部分から笑いをこらえきれず、「これは本物だ!」とこれから来るであろう怒涛の笑いポイントに覚悟を決めたくらいで。なんだこれはもう、「実際の地名とは関係ありません」と言っておきながらさっそく埼玉の説明かよ、笑うしかないだろ!と。そこからはもうほんと、こみあげてくる笑いが止められない。いきなり行われる埼玉県人狩りの「さ」の文字や、埼玉県人に触れた東京都民の反応。突っ込みどころ満載のきらびやかな学園と宝塚チックな反応豊かな女生徒と、そして圧倒的ゴージャスなGACKT氏。いやはや、これでもかというくらい、GACKT氏の光モノがきらきらしているところは笑うと共に小生でも思わず見惚れましたわ。

 

そして怒涛の埼玉をディスる数々の台詞。

「(埼玉埼玉言っていたら)口が埼玉になるわ!(どんなw)」

「そこらへんの草でも食わせておけ!」

「埼玉がうつってしまいます!」

「サイタマラリヤだ!」

 

等々

確かにディスっている、だが・・ちくしょう笑ってしまう。何故だろう?たぶんそれはギャグということもあるが、「お前ら嫌いじゃなくて、埼玉大好きだろ!」と突っ込めるくらいの「愛」が見え隠れしているから。

 

そう、大黒摩季女史の歌詞にある「正義が社会を救えないなら愛しかないでしょう」の「愛」である。埼玉に対する東京のどこか甘えるような愛と、東京のディスりを笑って受け流してくれる埼玉の懐の深い愛、そんな愛の相互作用がこの作品の根底にあって、安心して笑えるのだと。

(小生、東京都民でもなく、埼玉県民でもないが、埼玉県民の心の広さに敬服した次第です(敬礼))

 

しかし、この怒涛の展開・・・w草加せんべいを踏み絵にしたり、謎の埼玉ポーズをしたまま連行されていく親子だったり、茨木経由で恐れおののかれたり、etcetc・・・多すぎて書けないが、とにかく秒単位で笑えるシーンばかりで、しばらく笑ってないわ~という方には超おすすめの映画である。特に埼玉ホイホイと、川原でのYOSHIKI、高見沢対決はもう声をあげて笑った。最高すぎる。

そしてストーリーもうまいこと練り上げられていて、この一連の物語を車のラジオで聞いている親子のストーリーと、ラスト近くうまく絡めていて面白いと思った。そしてラストあたりから急にドキュメンタリータッチに進む埼玉化計画の話wもう、いつまで小生を笑い殺すつもりなのかと。だが甘かった、この映画、エンドロールも徹底していて。埼玉の歌というものが流れるのだ、その歌詞がもう最高で。特にご当地キティの解説部分は爆笑だから、是非劇場で聞いて欲しい。

 

いや、ほんと最高でした。

 

以上、今現在「さ」の文字を見るだけでも笑ってしまう小生より。ではではw