さんかくの部屋

アニメ、ゲーム、ミステリ感想、二次創作多めの雑多ブログです。最近は、まどか☆マギカ、マギアレコードばっかりですがよろしくです。

凍蝶エンドで10年間「紅い蝶」エンドで苦しかった俺の心が更に・・・

リア充ならぬリア忙な小生にとって、常にある決まった「後悔」がある。

それは「悶え苦しむほど好きになる作品にリアルタイムで出会ったことのない後悔」だ。


ほんっとにこればっかりはもう何度やらかしていることか・・・あげればキリがないが

NOIR」しかり、「R.O.D」しかり・・・

はまりすぎてサイトめぐりしても、もう何年も経っていたとかざらである。


さて、題名でわかる人は(もちろんほとんどわかるでしょうが)紅い蝶である。澪繭である。

実はこの作品のおかげで当時パソコン音痴の小生が、数年遅れてはまったにも関わらず、

その熱い想いを発信したいがためにHPを立ち上げ、ひいてはSSも書き始めたという熱愛的作品なのである。

その影響は絶大で、もともと文学というか言葉の世界にダイブする喜びを趣味としていた小生が、

2003年当時、「ゲームシナリオ」をどうにかして文学研究の土俵に持って行って学際的な研究ができないか

「双子」「儀式」「姉妹の関係性」等々いろいろな「記号」「暗喩」をじっくりと楽しみながら

研究できないか・・・そしてついでに社会人をやめてしばらく学生になれれば・・ニヤリ・・とかまで思っていたのである。

(ちなみに小生は研究者でも、社会人学生でもなく一介の働きマンです)


中年のぽっかりと空いていた好奇心部屋をこの「紅い蝶」が見事なまでに埋めましたからねえ、ほんと感謝です。


さてさて、当時、物議をかもしだしていた「紅い蝶」「虚」END、どっちが澪繭にとってハッピーなのかなんなのか、

そしてその後は・・といろいろ考察されていました。

そして小生もHPでいろいろ分岐的なSSを書いていたのですが、

それを上回るENDが今回「眞紅の蝶」できました!!!きたんですよ!(約1年遅れで見た小生って・・・)


なんというか・・・10年間思いだすたびに恋のように苦しかったあの「紅い蝶」ENDが嘘のように

なくなります・・・それほど「凍蝶」は重苦しい・・・・重苦しいんですよ!澪と繭のあのあどけない姉妹が好きなだけに。

紅い蝶END後のSSは小生の妄想として結構書かせていただきましたが・・

(妄想で、澪が学者になってて、生物学者で、皆神村の再現のような村があって、そこで蝶(繭)と出会うが

助手の子に止められて、「お姉ちゃんごめん、やっぱりいけない」としっかり地に足の着いた大人になったとか・・(妄想))

ですが、さすがに「儀式を澪が拒んだ場合」のifというのは全く想定してませんでした!

この発想は素晴らしいし、すごいと素直に思いました。

ああ、こうなるのか!と驚いたと同時に、人間(姉妹)の持つ世界観や、影響がどれほどのものか肌で感じました。

双子なのに、ここまで陰と陽にわかれるとは・・・儀式が行われた場合だと、澪は現実世界へ苦しみながら生き続ける。

儀式が行われない(澪が拒否する)と、澪は閉ざされた世界(繭の?・・・皆神村という死の世界・・?)に繭とともに

生き続ける(現実での生とは違うと捉えてます)


澪の持っている世界観(どちらかといえば男性的、現実的)を繭の世界観(女性的というか・・何かを独占、所有するような

それ以外は何もいらないという究極の排他的愛憎の世界)が圧倒して、包み込んでいるんですよね、この2つのエンドと「虚」エンドは。


当時は「虚」エンドもすごく怖かったのですが、あのサスペンスドラマによくある、愛するもののために嘘の証言をして

独房に入れられた女が「ニヤリ」と笑うような繭の笑み(長え!)が気になって、

よくその後の二人のことを妄想して書いてましたね。

澪の世話をやきまくる繭、だんだんそれが逸脱していって・・愛憎劇が・・みたいな

当時は結構すぐれたSS書きさんは「虚」エンド後の話うまかった感じがします。

「紅い蝶」エンドはもうしっかりと完結しすぎてて、物語の終わりになっていたんですよね。

正史問題とかありましたな・・懐かしい・・

当時この「凍蝶」や「陰祭」エンドがあったらそんな問題も無かったでしょうね。

代わりに天倉姉妹の関係性の議論がもっと盛り上がっていたはずです。でもそのかわり

四の刻?だったかな、襖ごしの影を見てなんで繭生首もってんだ?という疑問も解決して、しかし

トラウマになってたかもしれません。

10年後に伏線回収とはすばらしいですね。


姉妹は時が錯綜している村に迷い込んでいるから実は二人の結末もあらかじめいろんな伏線として見えてたんでしょうね・・

おそるべしです。


今はコンビニにある「凍結」チューハイの文字を見ても「凍蝶」を思い出すくらいハマってます。


またいろいろ書きたいので、きままに書かせていただきますが、なにかご意見あれば拍手なりコメントなりにどうぞ書きこんでください。


それから、途中のSSは今年中には完了させますので、(待っている人がいるかは疑問ですが)待っていてください。