最近、というか、数か月前から知人に面白いからと強く勧められたアニメ。
もともとオタクでもなく、一般社会人のカテゴリーに入る知人がアニメを勧めるのは珍しいと思ったが、ものぐさな私は数カ月後やっとそのアニメを観た。
それがアニメの名。そして観終わった後やられた、と思った。
理屈じゃなく、面白い、そして心奪われる。なんでこんなアニメを知らなかったのかと、営業で他課の人間に成績で負けた感覚
（いわゆるだしぬけられた）だった。詳細については他のサイトやブログ、２ちゃん、あらゆるところに多くの感想があり、
私の感想なんて、ありきたりのものになるだろうし、細かく書くには至らないと思う。
ただ、映像（通常のアニメと魔女の色彩豊かな画像のコントラスト等）や音楽（ノワールから好きだった梶浦氏の曲なだけに理屈抜きで心に響く）に心を奪われ骨抜きになったのは久々である。またストーリーもね、この年になると「ああこういうパターンか」と大体予想はつくが、それを上回る内容で、まさにやられたの一言である。
知人いわく、このアニメは「概念」の話だといい、なるほどねと私も共感した。
だが、なによりも私が心奪われたのは杏子とさやかの二人の関係性である。
もともと悪女の深情け的なキャラ（そしてアクションが派手ならなおよし）が好きなため、ブラックラグーンのレヴィのようなキャラが
優等生的な少女と紆余曲折を経て絆を育むという話しはかなり興味をそそるものであった。
・・・あったのだが、この二人育む前に死んでしまうという究極エンドを迎えてしまい、小生の望んでいた絆を育むまでのさりげない日常や
二人の会話シーン等も全くといってなかったのである。それがひどく残念で、何度も9話を観ては寂しい想いをしている。
いや、さびしい想いをしているといっても、ストーリーそのものには全く不満はない。あの「ひとりじゃさびしいよな・・・」あたりの
杏子の全身全霊さやかに捧げている横顔や台詞、「あたしってほんとバカ・・・」と心の奥底の言葉を最後に自分以外の誰かに吐露できた
さやかを観ていると、まさに完璧で小生はあれ以上のエンドは考えられないのだ。しかし、もし、その合間に二人の和解したシーンが入り、
そして、それ以降だんだんと病んでいく親友（さやか）をほうっておけなくなる杏子などが描かれれば私はこの作品に対し、思い残すことはないのだ。だからなのか、今だに二人のことが気にかかる。
