虚淵さんがまどか☆マギカの続編を構想中(シャフトと共に)であることを明らかにしてましたね。
実際に続編確定かどうかはわかりませんが、すっごく嬉しいです!ただ、少し複雑ではありますが。
まず、嬉しい理由は、働くだけの人生(さみしっ!)に喜びをまどか☆マギカが与えてくれるからですwまあ、格闘技とか、本とか
車とか、資格取得の勉強とか、単に趣味の教養とか、いろいろ趣味はありますが、(小生、ありすぎではありますが)ここまで
青春の頃よりもアドレナリン多発して、毎日が楽しくなったのは、叛逆鑑賞映画館通いのおかげに他ありませんから!
その楽しみがあるだけでも人生彩りがあってすごくわくわくして幸せです。
で、少し怖いのは、ほむらさんの立ち位置が変わっていたらどうしよう…というところです。新キャラ導入でもなんでもいいから
デビほむさんはきちんと描かれていればなあと思います。そしてさやかとのラスト対峙の解決になるような絡みもあれば嬉しいですね。
超野望としては、ほむさやが本編で確立してくれればありがたいです。
もうそんなことがあれば、小生、転職してもいい!(こら)くらいですw
では、現在、小生「さんかく」の名前でほむさやSSを渋に投稿しておりますが、短い話や、補正、小ネタになるような話をこちらにちょくちょく載せていきたいと思っております。
今回、大人さやほむ世界の、とある二人のお話です。どうぞ。
「ある風景」
「久しぶりだなあ」
白髪の初老の男が気さくに話しかける。
「あら…」
墓の前で佇んでいた、品のいい初老の女性が声の主を見つけ微笑んだ。
無骨な男が持つにしては可愛らしすぎる花を見て、目を細める。
「久しぶりね…貴方がお墓参りだなんてどういう風の吹きまわし?銀ちゃん…」
「うるせえよ」
口は悪いが、男の顔が嬉しそうにくしゃくしゃになっているのを見ると、女性は歯を見せて笑った。どうやら二人は顔なじみらしい。男が墓前に花を添え、手を合わせるのを女性は静かに見守る。
「なあ」
「なあに?」
「もう何年だ?妙子が逝っちまって…」
ゆっくりと立ちあがると、男が女性に尋ねる。寂しそうに微笑む女性。
「…もう何年かしら…私は長く生きすぎたかしらねえ?」
「馬鹿野郎、そんなことはねえ、今度そんなこと言ったら許さねえぞ」
「……ええ」
伏し目がちになる初老の女性。ち、と男は舌打ちして墓を睨む。
「妙子よお、おめえが早く逝きすぎたんだよ…俺達を置いて」
初老の女性は寂しそうに笑う。昔から男は妙子に想いを寄せていたが、結局口にすることはできず、未だ独身のままなのだ。
「銀ちゃん…私、妙ちゃんを見たわ」
「何?」
「こないだの旅行でね…私に危ないって話しかけてくれたの…若い頃の姿で」
「そうか…あいつ年を取らなかったからなあ」
いつまでも美しかった友人を思い出してか、男は寂しそうに口元を歪める。
そんな男をからかうように、小首をかしげて女性は見つめる。まるで少女のような仕草だ。
「あら、信じてくれるの?…銀ちゃん?」
「うっせえな…お前が見たんだったら、妙子に違えねえ」
「そう?」
「……俺は信じるよ」
仕事柄、男は霊や迷信を信じるようになっていた。――否、信じないとこの世界には光が無いからだ。
「ありがとう…」
優しく見つめられて照れくさいのか、男は乱暴に頭を掻いてそっぽを向く。
「さあ…て、俺は行くぜ、仕事だからよ」
「え…もう?」
「ああ、手のかかる部下がいてさ、ほっとけねえんだ」
「貴方らしいわねえ」
微笑む女性。苦笑いする男。
「それじゃあな…清子」
「ええ」
遠ざかる男の背中を見送りながら、初老の女性は寂しそうに目を細める。そうしてゆっくりと視線を空へと向ける。
空はただ青く、清子を包みこんでいた。