さんかくの部屋

アニメ、ゲーム、ミステリ感想、二次創作多めの雑多ブログです。最近は、まどか☆マギカ、マギアレコードばっかりですがよろしくです。

犬の証明

ピクシブの方で、魔法少女まどか☆マギカの登場人物である二人の女性のSSを書いておりますが、ほんとう、この二人は小生の脳内で暴れまわっておりまして(笑)何かあるのかな?(何を)と思うくらい不思議なものです。今まではキャラ自身に対して惚れ込んだりしていたのですが、今回は二人の「関係性」に惚れ込んでいるようで、なかなか話がつきないです。

さて、標題の「犬の証明」(ピクシブでの投稿作品)ですが、これは元ネタ角川映画好きならおわかりかと思いますが、「野生の証明」の響きが良くて韻を踏んだ感じで使わせてもらってます。美樹さやかが成長して警察官になり、魔法少女や円環の理とは全く別種のリアルな暴力の世界に身を投じるのは実は叛逆を観た後、すぐに思いついたものでした。叛逆後の世界がしばらく(半永久)に続くとして、この子はどのような社会人になるのか、と考え、すぐに「警察官」が浮かんだのは、彼女の悲しいまでの実直さ、愚直さからかもしれません。ほむらが劇中で呟いた「不器用な子」という台詞はそのあたりかなと推測されます。また、テレビ版でのモノクロの中でのホストとの対話もかなり印象的だったからかもしれません。

――ああ、この子は魔法少女というある種メルヘンな世界よりも、こんなリアルな世界と向き合うのが宿命かもしれない。

そんな風に思いました。そして唯一、この子は他の魔法少女の誰よりも性別を越える視点をしっかり保有しているのかなと。幼なじみに淡い恋をして、乙女な部分もありますが、男子生徒と一緒にサッカーしそうなくらいフランクな所もありそうで、そして男女問わずに好かれるどこか中性的な魅力があるような気がしました。彼女なら、老若男女問わない視点の持ち主になれるかもしれない。魔法という能力においては、他の少女達と比べ低い(こちらは小生がきちんとソースを読んでないので間違えているかもしれません)かもしれないが、それ以外の力(運動能力等)の伸びしろはすごいかもしれないと考えています。そこから、美樹さやか≒警察官という図式が出来上がったのです。(大人さやほむの世界で)そうして、この作品で、とうとう警察組織から「引き抜き」の白羽の矢が立つことになります。人事の世界はよく「ひとごと」と言われ、希望した部署には異動できず、全然希望していないところに飛ばされ…とはよくあることですが、これも実は「一部」の見込まれた人達だけなんですよね。見込まれたというと選ばれた…という感じで語弊がありそうなので追記しますと、それが優れているとかではなく、組織のニーズでたまたまこの人が必要とされたというだけなのです。ただ、美樹さやかの場合は特殊で、世界改変後から生じたあらゆるひずみ、非日常的な怪奇な事件に対応するため、鼻の効く「公安」が目をつけたという感じです。どうやって目をつけたか、そしてさやかはどうなっていくのか、はこの大人さやほむで重要な転換回となるので伏せておきます。
 
 そして何故、この「二人」なのか。ほむらの唯一絶対の存在というのは「まどか」で、これは普遍的なものです。ただ、傍に寄り添いあう存在はどうかというと、また別の話で。そこに何故さやかが在るのか、因果の糸は一方的なものなのか、見えないうちにまどか以外にも絡め込んでいないか、「魔法少女」という地球外生命体が生み出したシステムの世界以外でも絆が育まれるとしたら、成長できるとしたら、もしももっと高次な存在を認識することができるとしたら、今の「この世界」が全てでないとしたら?ほむらとさやかが過去の思春期の頃の特殊な体験を全て取っ払って、大人として互いを見つめあうことができたとしたら…。

広大な世界へ展開することになります。それをどこまで書ききるか、そしていったんどこで締めるか。それを常に「時過ぎて」を書きあげてから考えています。二人の関係性を突きつめていきたい気持ちと、終わらせず、残していきたい気持ち、色々あります。ただ、書きたい話は全て書いていこうと思いますので、気長に読んでくださる方がいればそれだけでありがたいですね。
もし、早めに物語を切り上げるとすれば、それは続編が発生する時です(笑)

余談ですが、大人さやほむの関係性に類似しているものって何があるのかと考えますと、ハリー○ッターの主要キャラ三人にも似ているなあと思ったりもします(何)主人公(まどか)をバックアップする優等生(ほむら)と赤毛(さやか蒼毛ですがw)とか。で、どうのこうのいってくっついていくという…wあとは宮本武蔵(石ノ森章太郎氏のコミック版)のお通と夢想権之助(いや、これ知っている人いたら感涙ですね)、武蔵を純粋に慕い追いかけるお通と武蔵に負けて何故かお通と行動を共にして、追いかける権之助。数10年後、追いかけるのを諦めたのか、二人は結ばれていたという。他にもあると思います。
書き足りないところですが、とりあえずこの辺で。本当に書きたいことは作品に込められるようにがんばります。では!