白い何もない空間に3人の女が佇んでいる。
読子・リードマンとミシェール、そしてマギーだ。3人ともなぜ自分たちがここにいるのかは知らない。
「…姉さん、ここ…どこだろうね」
「さあ〜どうしてここにいるかもわからないし〜ね?読子さん」
「はあ…そうですねえ」
頭を掻きながら読子も答える。確か自分の部屋で寝てたはずだが、気づけばここにいた、しかもミシェールとマギーもいる。
「二人は何されてたんですか?」
「はい…先生の家で本を読んでました」
「読子さんは何をしていたんですの?」
「はあ、私も部屋で寝ていたはずなんですが…不思議ですねえ」
読子は空間をきょろきょろ見渡して、おもむろに手から紙を手品みたいに出して一枚放った。
ひゅん、と音を立てて紙は遠くまで飛んでいく…そしてどこまでも遠く行ってしまって消えてしまった。
「……」
「……」
「……」
どうやら、この空間はどこまでも続いているらしい。
…つづく
<あとがき>
これは某大型掲示板(笑)に話題にでていた
ビブリオマニアが密室で本無で閉じ込められたらどうなるかという発言を元に作成してます。
ちなみに続きは
極限状態で
1 しょうもないパンフレットを一枚放りこむとどうなるか
2 紙とペンを与えられたらどうなるか
3 ねねねが乱入してきたらどうなるか
です、お楽しみに