さんかくの部屋

アニメ、ゲーム、ミステリ感想、二次創作多めの雑多ブログです。最近は、まどか☆マギカ、マギアレコードばっかりですがよろしくです。

【scene0】film4DAY20感想(ネタばれ有り)

どうもさんかくです。

今日で11月も終わり、明日からとうとう12月…なんと時の流れが早いことかと驚いております…特に12月は師走と呼ばれるくらいなのでめっちゃあっという間に過ぎていきそう(汗)とにかく全力でまどマギレコを楽しもうと思います。scene0感想参ります。

 

film4DAY20

この回は起承転結の転ともいえる回だなあと思いました。film4全体にいえるんですが、この回も今まで本編では見ることのできなかった、ある意味二次創作的なキャラのほっこり&ゆったりした話が展開するんですよね。しかもそれが長く細かく…!なぎさのためにケーキを作ろうと奮闘するまばゆまどかほむのやりとりだったり、特にほむらの可愛らしいそして子供らしい一面を描写したり、ひとつひとつがすごい細かい…!初見時え、なんでそこまでこだわってるの?と思うくらいでした。そして後半の衝撃的な展開を見て、ああ、そのためのものだったのかなあと感じたり。(平和なシーンを強く前面に出すことで悲劇が際立つというかそういうものだったのか、あるいは単にキャラ(特にほむらとまばゆ)の魅力をここで描写したかったのか、両方か…もしかしたら私が考えている遥か上の意図があったかもしれません)ただ正直な所、申し訳ないのですが私は今回の前半シーンはちと長く感じました。レコンパンスの和やかシーンがそれまで多かったというのもあったのでしょうが、なんというか二次創作、あるいはマギレコのビーチバレー回の様な雰囲気を感じたんですよね(個人的感覚なのでご了承ください!)もちろんまばほむまどのやり取りは微笑ましく、なぎさに嫉妬しまくりでケーキを切ってやろうとしたり、やる気満々過ぎて失敗するほむらはすごい可愛かったのでありがたかったです。ちとこのやり直しのシーンはほむら弄り過ぎな感もありましたが…w

 

さて後半、佐倉杏子とまばゆが邂逅するのですが、ここがこの話のミソで、ここでマミさんを殺した魔女がなぎさだということが発覚します。読んでいる方は皆既に察していたと思うのですが、こうして改めて文字ではっきりさせられるとクルものがありますねぇ…。ここすごく興味深いのが未成年、刑事責任、当事者等々いろんな点を絡めて考えると意見がすごい別れそうな所なんですよね。細かい話は別として、佐倉杏子はマミさんを殺した魔女を殺そうとしている。表面上の台詞では魔法少女独自のルール上の落とし前的なことを言ってましたが、これはほんとの意味の理由ではないと思います。杏子はマミを敬愛していたのは明らかだと思います。ただ彼女の言動ややり方が他者からは理解されにくいもので…。ここでは純粋に「大切な人」を殺されたからやり返すという愛情故の怒りだと私は思っています。だから杏子の怒りや行動は当時者じゃないとわかり得ないもので。それに対しまばゆは魔女から分離した時点からなぎさと接しています。そして常にこの子の身になって考えて、まるで家族の様になっていて。マミさんの死を悲しんではいますが、身内(ある意味)であるなぎさを庇う。これもまた自然なんですよね。察しのいいまばゆならば今のなぎさはマミさんを殺した時点での魔女であるなぎさではない。(年齢はもちろんですが)責任能力はなかったし、本人も苦しんでいることは十分に分かっているはずです。だからこそここでのなぎさをめぐっての対峙は正義や是非の対立の問題ではなく、大切なものを奪われた者と大切な者を庇う者の対峙であって、当時者しか知り得ない思いのぶつかり合いなんですよね。人間の法やルールも超越した(是非は別として)状況で…。本当に悲劇…(涙)

 

荒れ狂うなぎさには杏子も勝てませんでした、まさかの力の差…ここしんどいですが映像で是非見たいところなんですよね。ソウルジェムが砕けるシーンはやはりしんどかった…。しかし、この佐倉杏子のくだりはすごい短かったし、あっけなく終わった感が大きかったです。もうちょっとここ時間をかけてやって欲しかったなあ…前半部分の様にどうにか膨らませることができなかったのか…例えばまばゆと対峙している時にほむらとまどかもやってきて、マミさんに対する想いを杏子が垣間見せるとか、仲良しになるとまでは言わないが、どうにか戦いを収めるようもっと語り合うとか…さんかくごときがこれ以上のうまいストーリーを考えつくわけはないし、どうこうできるわけではないのですが、それでも妄想しちゃうんですよね。そしてほむら…彼女が杏子をどう思っているのかも気になります。本編では唯一協力的そして理解者にもなり得た杏子。叛逆でいの一番に相談するシーンもあったので、私は他の周回でもこういった協力体制を結んでいたんじゃないかと妄想していたんです。が、今の所関係性どころか全然語り合ってもいないのでわからずじまい…(もしかしたら本編で初めてうまくいってあんなに協力的になって、そこから叛逆に繋がったのだろうか?)このあたりもここでちょっとだけでも後付け的な伏線があれば話が膨らんだのになあと思ってます(超個人的に)あっけなさ過ぎて、このタイミングで実装されたのがなんか切なかった…

 

杏子にまで手をかけたなぎさ。もうね、悲劇としかいいようがない、なぎさ本人も相手も(泣)責任能力のない相手に危害を加えられたらほんとやるせないんですよね。なぎさ自身も自分がやったことに怯えていますが、子供故罪の意識にどうしていいのかわからない、ただもう苦しみ暴れるばかり…まばゆがなぎさを宥めようとしている所はじんときました。気遣いといい同調する所といい、まばゆほんといい子なんですよね、もう何回も言ってしまうくらいに。そして遅れて現場にやってきたほむらとまどか。ほむら…まだクーほむ移行期とはいえもうまどか以外は見えていない感じはしますね。まあまばゆに対してはきちんと交流しているし、なぎさに対しては嫉妬してあたりが悪いですが、それでもまどか一辺倒という感じがします。仕方がないとはいえ、だんだんと本編のクーほむに至っていく展開に寂しさが募ってきたり…

 

いやはや今回は色々考えさせられる回でした。そしてどうしても見滝原メンバー全員が協力に至るというのは難しいんだなあとしみじみ…だからこその叛逆でのあの夢なんだなあ。そう考えると、半魔女化したほむらを他のメンバーが救出しようとするあの叛逆もまたようやく行き着いた先といえるかもしれません。ではでは今回はこの辺で、お読み頂きありがとうございました!

 

                                さんかく