遅ればせながら、
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
去年(大晦日)の話ですみませんが、叛逆の物語見おさめで行ってまいりました。
特典も無事頂け(マミさんの艶やかな着物姿に歓喜)いい年の締めくくりになったと思います。
さて今回も小学生(低学年)の子が観にくるなどして、
小生は「この子は面白いと思ってくれるだろうか…(ハラハラ)」と
「おまえの作品か!」と突っ込まれそうな態度で見守ってしまいましたが、
小生もほむらさんの声をあてている斎藤さんの言うとおり、この映画、思春期の子には見てもらいたいなと思います。
まあ、確かにどんでん返しやら、マスコット(べべ)いじめやら、銃撃戦と自殺未遂のあたりは大人としては
あちゃ〜(いや、小生は大好きですけど)と思いますが、あのほむらさんの心情を観るのはいい反面教師になるのでは
ないかと。
実は学問なんて、誰でも教えられますが、人を思う心というのは、なかなか教え、学ぶことができません。
まさに自分の心で生れ体験しないとわからないというのもありますが、あとはたぐいまれなる共感能力の持ち主とか・・
で、子供、思春期の頃は大人が利害関係で人を区別する前の純粋な心で相手を見ます。その時に相手を男だからとか
女だからとか見ませんよね、むしろ「好感」が持てる人は一途に好きになる。でも、周囲にませてる子、なんか中途
半端に「大人」になっている子がいたらちゃかしてきます。「恋人なの?」と、その時に、子どもの純粋な「好意」が
曇るわけなんです。で、妙な杓子定規が生まれちゃう、「恋人じゃないのにこんなに好きになったらダメなんだ」と
そうじゃないんですよ!「好き」なものは「好き」それでいいじゃないかと。
へたに杓子定規にはめようとするから背徳感という言葉も知らない子供にそんな気持ちを植え付けてしまって
傷つけるんですよね。で、いつの間にか「好き」という気持ちにもレールが引かれていくわけです。知らない間に。
好きになることは悪いことじゃない、そう大人が後押ししてくれればいいんです。
(ただ、「好き」と「好きだから俺は相手をこうしたい」は違いますから、そのあたりは注意すべきです大人が)
それを踏まえると、ほむらのまどかに対する想いはすごく子供達の参考になると思うんです。
相手、女の子だけど、そんなちっちゃい問題じゃねえ、こいつ(ほむら)はあいつ(まどか)が好きなんだ!と。
いや、ほんと叛逆のほむらさん突き抜けてていいと思いました。
ただ、あの愛情は小生はマネできません。あれはほんとうに子を思う母親の気持ちなんですよね、あ、いや性別がどうこう
ではなく、「母親」という言葉で表象される愛情といいましょうか、無心、無償、そして自分がどれだけ不幸な目にあった
としても無条件に相手の事を優先できる愛情といいましょうか。もし、小生がこのまま誰も知らないところで誰も知ること
なく、永遠に絶望の淵にいるなんて妄想したら、もう、怖くて眠れません。もし、誰か大切な人を助けるためだとわかって
も…できるでしょうか。あああ、答えることすら怖いです。
よく掲示板で面白い考えがありましたが、「母親ほむら」「父親さやか」「子まどか」説なんですね、これは面白いし、三
人の関係をよくあらわしていると思います。
子供の幸せを望む母親(ほむら)と、子供の理想を守ることを優先する父親(さやか)、だからこその対立なんですよね
父親「お前はあの子が築き上げてきたものをめちゃくちゃにしやがって!」
母親「何言ってるの?あのままじゃあの子が不幸になるでしょ?わかってるの?」
という対立。
だからこそあの二人は根深いし、そして誰よりも縁の深い二人だと思います。
作品ではほむらからまどかに対する想いを描くため、どうしてもさやかは蚊帳の外だったんですよね、TV版では。
だが、叛逆ではさやかが円環の理のおかげで丸くなったというか、人間が完成され、事情通となったし、更に
魔法能力もUP(運用術がうまくなった?)しているので、ほむらと対等に立つことができた。
(包容力を身につけていることも大きいんだと思います。)
もともと、さやかがもう少し大人で、包容力があれば、この二人はかなり協力的というか、仲良くなったはずです。
どっちが良い悪いかではなく、歩み寄るために。
映画では歩み寄りというよりもきちんとお互いに向き合って話し合い(夫婦喧嘩)できたことが大きいかなと。
また、面白いのは、女神まどかを裂くどんでん返しシーンは異様な「愛(母親の愛)」を感じましたが、
さらに後の改変後、悪魔ほむらとさやかの会話シーンはエロスを感じました、この対照的な部分を観て、
小生はほむらとさやかの間には、またまどかとは別種の「愛」があると感じたのです。
それからはもう、小生の脳内に二人でいちゃこらしているほむらさんとさやかさんを
いかに外へ出すかという作業をするのに必死です。今も(笑)
TV版放映時にほむらとさやかの関係に「何か」を感じられた
方々はほんと素晴らしいと思います。
ではでは、長くなりましたので、この辺で。