さんかくの部屋

アニメ、ゲーム、ミステリ感想、二次創作多めの雑多ブログです。最近は、まどか☆マギカ、マギアレコードばっかりですがよろしくです。

【雑記】曖昧にしていていいものもあるのではないだろうか、と思った事

こんにちは、小生です!

マギレコの感想も書きたいのですが、ふと思い出したことを先に書きます。こちらは〇年前面白い女性の友人(←小生のSSの大人ほむらのモデルになった方)と出た会話です。

 

ぶっちゃけ単純に「幽霊」のお話で。

そもそもいい大人になった小生らは「幽霊」の定義やどこで現れたとかそういう話題で盛りあがるわけではありませんでした。ただ酒を飲んでいる時に、ああこういう現象あったねえ、でもこれってその人の人生に少しでも彩りを沿えて(生きがい)くれたのなら、第三者が口出ししないでもいいだろうというような内容でした。

 

実際、小生は過去に航海士の免許を取得するために2年ほど海員学校におりましたが、その時に根っからの船乗りの人から興味深い話を聞いてます。まあとどのつまりは船の中に幽霊だか妖精だか、とにかく船員以外の「何か」がいるという話で。

 

小生『そういうのがいるって知った時、船の中はどんな様子になるんですか?』

船乗り『様子?いや、別に変わらないですよ。いるならいるで構わない』

話題終了(笑)

え、それだけ?と小生も当時は思いました。「いるのかいないのか」「そもそもなんなのか」とかいろいろ派生してきそうなものですが、この船乗りは見えるならその人にとって見えることだし、自分自身も見えたのならいる。それでいいじゃないか。というものすごくおおざっぱではありますが、かなり懐の深い認識の持ち主で。すごい!と思いました。

 

そしてここはすごいと思うことが失礼になっては申し訳ないのですが、この船乗りは女性です。ほんとすごいなと。大自然の前に出て荒波にもまれた人は年齢も性別も何もかも超越するのだと思います。小生はただその時はまだ全部を理解したわけではなくて、その後、半年以上の航海実習でそのことを理解します。

 

とにかく海という大自然の前にいると、もう陸上での社会生活が何が何だか分からなく吹っ飛んでいく!ということです。大海原の前に出て、自然にその身をさらけ出すと、本当にまあ自分自身がとてもちっぽけになり、過去の仕事のことも、築いたキャリアも、悩みも皆吹っ飛びます。それでどころではないんですね。圧倒されて。ただ乗船するのではなくて、操船するからそうなるかもしれません。

 

海の前では人間は全て人間でひとくくりで捉えることもできます、要は、相方(操船の)が女性か男性か、年上か年下か、何人かなんてこだわる余裕もありません。信じるのは相手の技量、先見の明のみで。そしてそれは小生も同じこと、背景なんて全く必要ないんです。そしてそこでは、海で垣間見えるイルカや、空を飛んでいるカモメも皆人間と同じく平等対等の立場にあって。

 

そうしてある日船の中で気づくんです、人間以外の存在も皆当たり前の様に存在するんだってこと。そう気づいたうえで「幽霊」の話が出ても、小生もそして他の船員も「ああそうか」としか思いません。自然と受け入れているんです。その存在を。面白半分に見に行ったりとか、存在について議論とかはもう一切しません。いるならいる、それでいいじゃないと。そもそも人間がなんで超自然現象に対してジャッジを下せるのか?とまで思います。わざわざ誰かが見たものを「いない」と切り捨てる意味も全くない。まあ、もちろんなんらかしらの害をその人に与えるのなら、それは協力して守らないといけませんが。

 

というわけで小生は誰かが見た、「通常ありえないもの」を否定はしないという考えを持つに至ったわけです。

 

で、

 

「あなたの話はいつも長いのよね」

 

とその女性の友人は一言小生に言いましたが、その後、彼女も面白いことを言っていて。

 

「でも、いなくなった身内が目の前に現れたって話なら、それもそっとしておいてあげたいわね」

 

学生時代から苦労していた彼女らしい意見で。つまりは、幻覚だろうが、幽霊だろうが、なくなった身内が目の前に現れて元気づけてくれたのなら、それはそれで受け入れてあげるべきではないかと。いちいちその現象を「夢」だとか、強く想うあまりに「幻覚」を見たとか、わざわざ否定する意味があるのかはなはだ疑問だと。確かにその行為自体なんの意味もないし価値もないと小生も思う。人を傷つけるだけの無意味な行為だと。

 

「何か」を見て、元気づけられた、前を向けたのなら、その「何か」を他者が否定する事はいけないことだと小生は思います。そこには「いる」だの「いない」だの議論する余地もない。する必要もないと。

 

小生が彼女の言う事に強く賛同していると、彼女は苦笑いしてましたが、そこで話は少し逸れて。

 

「でも私ね、一番怖いものがあるのよ」

「何?」

「貞子、井戸から出てくるあれ」

 

それから二人は爆笑して会話は終了しました。貞子が出てくる井戸については、モデルになった井戸のある島を知っていますが、とても綺麗なところです。でも確かに怖い。その後、二人はいい大人なのに、貞子が怖い、といいつつそれぞれ帰路につきました(笑)

 

とにかく、すべてを明らかにしようという行為、小生はあまり賛同できません。時には曖昧にしておくということもいいのではないか、と思ったそんなお話でした。

 

いやはや今回も長くなりましたが、読んでくれてありがとさんです!